「動物園のマーケティング、何か新しいこと始めたいけど、何から手をつければいいか分からない…」
そんな悩みをお持ちの動物園関係者の方、いらっしゃいませんか?
近年、デジタル化が加速する中で、子供たちを取り巻く環境も大きく変化しています。昔ながらの動物園の運営では、なかなか子供たちの心をつかみにくくなっているのも事実です。そこで注目されているのが、メタバースを使った新しい動物園体験です。
この記事では、メタバースを活用した動物園の新しいブランディング戦略について、具体的な方法や事例を交えながら解説していきます。特に、Robloxを活用した子供向けメタバース動物園に焦点を当て、次世代顧客の獲得、長期的なファン作り、そして動物園のブランディング強化について考えていきましょう!
この記事の目次
これからの動物園に求められる、新しい顧客体験とは?
新しい顧客体験は、より顧客のエンゲージメントが高い、リアルとバーチャルが連動するカッチの、デジタルの体験とリアルの体験を設計していくことです。
動物園業界を取り巻く環境は、少子化やデジタル化など、日々変化しています。従来のやり方に固らわず、時代の変化に対応していく必要があります。そのために重要なのが、顧客体験価値の向上です。顧客体験価値とは、顧客が商品やサービスを通じて得られる満足度のことです。
少子化時代に求められる、次世代へのアプローチ
日本は世界でも有数の少子化国です。国立社会保障・人口問題研究所の推計によると、2023年には出生数が80万人を切り、過去最低を更新する見込みです。つまり、動物園に訪れる子供の数は、今後ますます減少していくことが予想されます。
さらに、今のa世代(2010年移行生まれ)は、タブレットで3D体験に日頃から没入しています。
3D版Yotubeと呼ばれる、Robloxでは、毎日 7,200万人、毎月 3億5,000万人 の “α世代・z世代” がアクティブに活動しています。
全世界では、役200カ国の16歳以下の多くがアクティブユーザ になり、近年17~24歳も激増しています。
だからこそ、Z世代を中心としたソーシャルメディアでのアプローチも必須です。その先にいる、子供たちへのアプローチ方法を考えてはいかがでしょうか。
来のような、ただ動物を展示するだけの動物園では、子供たちの心を掴むことは難しくなってきています。子供たちが楽しみながら動物や自然について学べるような、体験型のコンテンツが求められているのです。
デジタルネイティブ世代への訴求
現代の子供たちは、生まれた時からデジタル機器に触れている、いわゆる「デジタルネイティブ世代」です。スマホやタブレット端末を使いこなすことはもちろん、ゲームやSNSなど、デジタルな世界でのコミュニケーションにも長けています。
そんなデジタルネイティブ世代に効果的にアプローチするためには、彼らが慣れ親しんだデジタルツールを活用することが重要です。ウェブサイトやSNSでの情報発信はもちろん、AR/VR技術を使った展示など、デジタル技術を積極的に活用することで、子供たちの興味関心を惹きつけ、動物園に足を運ぶきっかけを与えることができます。
顧客体験価値を向上させる、メタバースの可能性
顧客体験価値を向上させるための有効な手段として、近年注目されているのがメタバースです。
メタバースとは、インターネット上に構築された仮想空間のこと。従来のウェブサイトやアプリよりも、より没入感のある体験を提供できる点が特徴です。
動物園をメタバース上に再現することで、子供たちは自宅にいながら好きな時に動物と触れ合ったり、ゲーム感覚で動物の生態を学んだり、他のユーザーと交流したりといった、これまでにない新しい体験をすることができます。
メタバース動物園で実現できること
メタバース上に動物園を構築することで、現実世界では実現が難しい、様々なことが実現できます。
子供たちの想像力を刺激するような、魅力的なコンテンツを展開することで、従来の動物園にはない新しい価値を生み出すことが可能になります。
メタバース動物園でできること | 内容 |
---|---|
リアルの体験価値を高める | メタバース上に構築された動物園であれば、物理的な距離や時間に関係なく、世界中どこからでもアクセスすることが可能です。天候に左右されることなく、いつでも好きな時に動物たちと触れ合ったり、動物園のイベントに参加したりすることができます。 これは、海外に住む子供たちや、体の不自由な子供たちなど、今まで動物園に訪れることが難しかった人々にとっても、大きなメリットとなります。 |
空間ならではの体験 | メタバース上では、一方的に情報を発信するだけでなく、ユーザーが能動的に参加できる、インタラクティブなコンテンツを展開することができます。 例えば、動物に関するクイズゲームや、飼育員体験シミュレーションなどを通じて、子供たちは楽しみながら動物の生態や保護の重要性について学ぶことができます。また、他のユーザーと協力して課題をクリアするなど、協調性や問題解決能力を育むことも期待できます。 |
新しい収益源の創出 | メタバース動物園は、従来の動物園とは異なる収益モデルを構築することができます。例えば、仮想空間内でのアイテム課金や、企業とのタイアップイベントなどを通じて収益化を図ることが考えられます。また、メタバース空間で人気を集めることで、現実の動物園への来園促進につなげることもできるでしょう。 |
Robloxで作る!子供向けメタバース動物園
数あるメタバースプラットフォームの中でも、子供向けメタバース動物園の構築に最適なのが「Roblox」です。Robloxは、ゲーム creation platform と呼ばれ、ユーザー自身がゲームを制作・公開したり、他のユーザーが作成したゲームをプレイしたりすることができます。
Robloxが子供向けメタバース動物園に最適な理由としては、以下のような点が挙げられます。
Robloxの特徴 | 詳細 |
---|---|
世界中の子供たちに人気 | Robloxは、全世界で2億人以上のアクティブユーザーを抱える、世界最大級のメタバースプラットフォームです。特に、10代の若年層からの支持が厚く、子供向けコンテンツを展開するには最適な環境です。 |
ゲーム性が高く、子供を引き込む力がある | Robloxでは、ユーザーが独自のゲームを開発・公開することができます。そのため、動物の飼育や繁殖を体験できるシミュレーションゲームや、動物たちと協力して冒険に出かけるRPGなど、子供たちが夢中になれるようなゲーム性の高いコンテンツを展開することが可能です。 |
比較的低コストで開発が可能 | Robloxは、無料プランでも十分に魅力的なコンテンツを開発することが可能です。本格的な3Dモデルやアニメーションを作成するためのツールも用意されており、専門的な知識がなくても、比較的簡単に高品質なメタバース空間を構築することができます。 |
【ケース①】動物と触れ合える!バーチャル動物園
Roblox上に動物園を再現し、実際にいる動物たちを3Dモデルで再現します。子供たちはアバターを操作して、この仮想動物園内を自由に動き回り、動物を観察したり、餌やり体験をしたりすることができます。また、動物図鑑機能を設けることで、動物の生態について詳しく学ぶことも可能です。
【ケース②】飼育員体験ゲームで動物の生態を学ぼう!
子供たちがメタバース空間内で飼育員になって、動物の世話をするゲームです。餌やりや清掃など、実際の飼育作業を体験することで、動物の生態について楽しみながら学ぶことができます。また、動物の体調管理や繁殖など、より高度な内容のゲームをレベルアップ形式で用意することで、子供たちの学習意欲を高めることも可能です。
【ケース③】オリジナル動物を作っちゃおう!創造性を育むワークショップ
Robloxのゲーム creation platform を活かして、子供たちが自由に動物をデザインできるワークショップを開催します。用意されたパーツを組み合わせて、オリジナルの動物を作り上げ、他のユーザーに発表する場を設けることで、子供たちの創造性や表現力を育むことができます。
【ケース④】メタバース空間での動物園イベント
現実の動物園で開催されるイベントを、メタバース空間上でも同時開催します。例えば、飼育員による動物の生態解説を生配信したり、メタバース空間限定のクイズラリーを開催したりすることで、オンライン・オフライン双方でイベントを盛り上げることが可能になります。また、遠方のため現実のイベントに参加できない子供たちにも、参加の機会を提供することができます。
【ケース⑤】現実とリンクしたイベント・キャンペーンで来園促進
メタバース動物園と現実の動物園を連携させたイベントやキャンペーンを実施することで、オンラインからオフラインへの誘導を促進することができます。例えば、メタバース動物園内でしか手に入らないアイテムを入場特典として配布したり、メタバース動物園でしか見られない動物の動画を公開し、続きは実際に動物園に足を運んで見てみよう!と促したりするなどが考えられます。
メタバース動物園でさらにファンを獲得する!フォトコンテスト
多くの動物園で定番イベントとして実施されているフォトコンテストも、メタバース動物園で実施することで、より多くの参加者を集め、動物園のファンを増やすための有効な手段となります。メタバース空間ならではの自由な発想を活かした写真や動画を募集することで、従来のフォトコンテストとは一味違う、ユニークな作品が集まることが期待できます。
例えば、以下のようなテーマでフォトコンテストを開催してみてはいかがでしょうか?
テーマ例 | 詳細 |
---|---|
メタバース動物園で出会った動物たち | メタバース動物園内で撮影した、動物たちのかわいい瞬間や、迫力のある姿を捉えた写真や動画を募集します。 |
私が作ったオリジナル動物 | ワークショップで作成したオリジナル動物の写真や動画を募集します。他のユーザーが作成した動物も撮影可能にすることで、交流を促進することができます。 |
メタバース動物園で最高の思い出 | メタバース動物園で体験したイベントや、他のユーザーとの交流の様子を捉えた写真や動画を募集します。 |
入賞作品は、メタバース動物園内に展示するだけでなく、現実の動物園にも展示することで、オンラインとオフラインの相乗効果を生み出すことができます。また、動物園の公式SNSアカウントで紹介したり、地元の新聞やテレビなどのメディアに取り上げてもらったりすることで、動物園の認知度向上を図ることも可能です。
メタバース動物園構築の費用対効果
メタバース動物園の構築には、もちろん費用がかかります。しかし、長期的な視点で捉えると、従来の動物園運営に比べて、費用対効果の高いマーケティング戦略と言えるでしょう。メタバース動物園の構築費用は、大きく分けて「空間構築費用」と「PR広報費用」の2つに分けられます。
費用対効果を最大化するポイント
メタバース動物園の費用対効果を最大化するためには、以下のポイントを意識することが重要です。
- 明確な目標設定
メタバース動物園を構築することで、何を達成したいのかを明確にしましょう。目標とするKPIを設定することで、費用対効果を測定しやすくなります。 - ターゲットに合わせたコンテンツ開発
誰をターゲットに、どのようなコンテンツを提供するのかを明確にしましょう。子供たちの興味関心を惹きつけるような、魅力的なコンテンツを開発することが重要です。 - 効果的なプロモーション
メタバース動物園を多くの人に知ってもらうために、効果的なプロモーション活動が重要です。SNSやWeb広告などを活用して、積極的に情報発信しましょう。
メタバース動物園に関するよくある質問
メタバース動物園の構築を検討する際に、よく寄せられる質問をまとめました。
Q. 子供達に興味を持ってもらえるの?
A. 子供たちがメタバース空間に高い興味を示すのは、統計的な裏付けとメタバース独自の魅力が要因です。Robloxの月間アクティブユーザー数は3億人を超え、その半数近くが13歳未満で、1日平均2.5時間以上利用しています。
この高いエンゲージメント率は、メタバースが子供たちの日常生活に深く根付いていることを示しています。メタバース空間では、子供たちが自由に創造し、探索し、交流する中で独自の文化やコミュニケーション方法を形成しており、単なるゲームを超えた社会性育成の場となっています。
彼らにとってメタバースは生活の一部であり、その操作や文化に精通しているため、新しいコンテンツやイベントにも自然に興味を示します。この日常的な体験と高い親和性が、メタバース上での企業展開に対しても子供たちの高い関心を引き出すと期待できます。
Q. 既存のホームページやSNSとの違いは何?
高いエンゲージメントとブランディングに有効だという点です。
メタバース空間、特にRobloxのようなプラットフォームは、従来のホームページやSNSと比較して、没入型3D体験とリアルタイムの相互作用を提供します。ユーザーはアバターを通じて立体的な空間を自由に探索し、他のユーザーやNPCとダイナミックに交流できます。また、ユーザー主導のコンテンツ創造やゲーミフィケーション要素の導入により、より深いエンゲージメントを実現します。
まとめ|メタバース動物園で未来のファンを獲得しよう!
この記事では、メタバース動物園が子供たちに新しい体験を提供し、未来のファンを獲得するための有効な手段となることをお伝えしました。メタバースは進化を続ける技術であり、その可能性は無限大です。メタバース動物園の構築を検討することで、子供たちにとって、より魅力的な動物園体験を提供できるようになるでしょう。
私たち株式会社プレスマンnocodo事業部は、Robloxでのメタバース構築、ブランディングサービスを提供しています。メタバース動物園構築にご興味をお持ちの方は、ぜひお気軽にご相談ください。
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