これまで、NOCODO(ノコド)では主要なノーコードツールを軸に、アプリを開発することができるノーコードサービスや、業務改善を行うことができるノーコードサービスの紹介を行なってきました。
ノーコードツールは基本的に、非エンジニアでも使えるように提供されているサービスですが、現在ノーコード市場で注目されているサービスの多くは、アメリカなどの外国の企業から提供されているものが多く、英語力が必要になることがあります。
そこで今回は、日本語で提供されている、国産のノーコードツールを、5つ紹介していきます。
「SaaSなどのサービスの導入を考えている方、皆が使いやすいサービスを探している方や、言語の壁でストレスなくアプリ開発を行いたいと考えている方」に、おすすめの内容となっています。
この記事の目次
NoCode(ノーコード)とは
ノーコードとは、コーディングによるプログラミング開発を行わないで、ホームページを作成したり、Webアプリケーションを開発したりと、従来ではエンジニアが介入していた部分を一部、非エンジニアでも開発できるよう作られた開発プラットフォームです。
また、ノーコードツールは目的に特化したツールが多いのが特徴で、ECショップを開発するのに長けたツールや、自動化を行うツール、業務アプリの開発ツールなど、様々なジャンルが存在します。
初学者の方に向けて、ノーコードの解説を行っておりますので、気になった方は是非ともご覧ください。
https://nocodo.net/media/media-3168/
アプリ開発
まず先に、様々なアプリ開発に適した、国産ノーコードツールを2つ紹介していきます。
Click
Clickは、NoCode Japan株式会社が提供している、アプリ開発系のノーコードツールになります。
開発のエディタ画面はもちろん、データベースやサーバーも国内で管理できるので、個人情報の点でも比較的安心感があります。
また、最近では、防衛大学校や早稲田大学など、国内の大学や高校でもアプリ開発に関わる授業で活用され始めており、企業や行政などからも活用される事例が増えてきているノーコードツールとなっています。
特徴
Clickでは、ToC向けのアプリ(SNSなど)やToB向けのアプリ(在庫管理など)などの、Webアプリやネイティブアプリ(スマホアプリ)を簡単に開発することが可能です。
特徴としては、様々なアイディアを形にすることができるサービスとして提供されているノーコードツールで、「業務用、ネットショップ、自社サービス、自身で使うアプリ」など、幅広いターゲットで様々なアプリを開発できる点が特徴です。
勉強会や認定資格制度などもあるようで、アプリ開発のスキルアップや、資格を得て開発案件などを獲得し、副業につなげることができるノーコードツールでもあります。
さらに、現在もAPI連携など、拡張面でのアップデートがされており、益々汎用性が高く、非エンジニアでも開発できるノーコードツールとして、成長していくと考えられます。
また、お問い合わせなどから気軽に、追加して欲しい機能などのリクエストを行うことができます。
プラン
Clickは、基本無料でもアプリ開発を行うことができます。
以下は、公式のHPで紹介されている、料金プランの表になります。
無料プランと有料プランの違いは、「レコード数・容量・カスタムAPIの利用数」になります。
使い方については、チュートリアルが提供されているので、アプリ開発に必要なスキルはチュートリアルにて、学ぶことができます。
MagicInstructions
MagicInstructionsは、株式会社NappsTechnologiesが提供しているサービスで、Figmaのデザインからアプリを自動で開発することができるノーコードツールです。なので、UI/UXデザイナーだけで、アプリの仮説検証を行うことができるようになります。
ただ、デザインツールのFigmaは表記が英語なので、Figmaを使用する際は少々英語での対応が必要になります。
ですが、Figmaは多くのユーザーから支持されているデザインツールであり、直感的に操作しやすいデザインツールとなっています。
以下のリンクは、Figmaの英語表記を日本語に翻訳して、解説を行っている記事になります。
特徴
MagicInstructionの特徴は、上記でも紹介した、「Figmaからアプリ開発ができる」点だと思います。
Figmaから、アプリを開発することによって、UX/UIデザイナーだけで、市場の仮説検証を行うことができます。また、Figmaは共同編集が可能なので、複数での開発にも対応することが可能です。
また、Figma上で作成したデザインから、データベースと連携したい箇所を選択するだけで、Figmaファイルを解析して、データベースを構築してくれます。
さらに、作成したデータベースの確認は、スプレッドシートから確認することが可能なので、データベースの内容が適切かを簡単に判断することができます。
英語での対応が必要になるのは、基本的にFigmaの操作だけで、機能実装などは日本語表記になります。機能の追加は、機能を選択して追加するだけなので、非常に簡単に実装することが可能です。
プラン
現在、α版となっているためか、無料で使用することができます。
業務アプリ開発
次に、業務のワークフローなどを改善することができる、業務アプリ開発に適した、国産ノーコードツールを3つ紹介してきます。
サスケWorks
サスケWorksは、株式会社インターパークが提供している、業務の仕組み化や効率化を目的とした、業務アプリ開発系ノーコードツールです。
作成した業務アプリは、Works App Storeにて販売することが可能で、API連携や販売されているアプリを連携したりと、色々と活用の幅が広いツールとなっています。
特徴
サスケWorksは、クラウドサービスであるため、OSや端末に左右されることがなく、チーム開発ができる点が強みかと思います。また、Webアプリやスマホなどの端末に適したアプリを開発することも可能です。
また、最大の特徴は上記でも紹介した、Works App Storeにて、開発したアプリを販売できる点が最大の特徴かと思います。
開発したアプリを販売することによって、「自社ブランドを利用した販売戦略、実用的なノウハウをアプリにした販売戦略、API連携を行うことを前提にAPI連携を行う際に使いやすいアプリの販売戦略」など、様々なアプリを開発することができます。
また、結果的に、そういった様々なアプリを利用することで、多くの企業の業務効率化につながり、相乗効果を生み出すことができるサービスです。
プラン
プランの箇所の一部 サスケWorksでは、「スタンダードプラン」「プレミアムプラン」の2種類があり、両プランとも全ての機能が基本料金に含まれているようです。 スタンダードプランは、アプリを作る、使う、アプリ間で連携する、といったサスケWorksの基本機能全てが利用可能な基本のプランです。 プレミアムプランは、APIを使った外部連携やアプリ販売ができるプランです。
Kintone
kintioneは、株式会社サイボウズが提供している、業務アプリ開発系のノーコードツールになります。
また、日本国内の定番のノーコードツールで、20,000社以上がkintioneを導入しており、多くの高評価を獲得しているサービスです。
特徴
kintoneは、課題解決に必要なアプリを簡単に開発することができますが、部署や職業別で、サンプルアプリが分けられているので、役に立ちそうなアプリを簡単に見つけることができます。なので、業務改善を行うために課題を分析するコストを削ることができます。
また、業務が使用しているエクセルやCSVファイルを読み込んで、アプリを作成することも可能です。
さらに、kintoneを活用すれば、円滑なコミュニケーションを取るための機能が備わっているため、社内の意見交換を活発にすることができます。
プラン
プランは、「スタンダードコース、ライトコース」の2種類があるようです。
違いは、作成できるアプリ数やスペース数、ゲストスペース数に差があるようです。また、API連携やJavascriptを活用した、アプリのカスタマイズを行う場合は、スタンダードコースを選択する必要があります。
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Platio
Platioは、月額2万から業務アプリ開発を行うことができる、ノーコードツールで、現場の作業に適したアプリを開発することができます。
凝ったデザインのアプリ制作はできませんが、使いやすさに拘ったシンプルなUIで、現場のDX化において、国内で定番のノーコードツールとなっています。
特徴
Platioは、現場の従業員が直感的に使いやすいモバイルアプリを、開発することができるため、従業員への使い方の説明にかかる時間を削減し、従業員が多い現場でも対応することが可能です。
また、現場での作業はデータの入力作業などがあっても、パソコンから離れることが多く、いったんデータを上でメモすることなどあると思いますが、Platioを活用すれば、その場でアプリからデータを入力することができます。さらに、オフラインでも活用することができるので、現場の環境に左右されない環境を整えることができます。
プラン
料金プランは、「スタンダード、プレミアム、エンタープライズ」の3種類があり、2万円から利用することが可能です。
Platioでは、30日間お試しで使用することができます。
まとめ
これまで、NOCODO(ノコド)で紹介してきた多くのノーコードツールは、海外で開発されたノーコードツールだったので、言語の壁がありました。
ですが、今回紹介したノーコードツールは、国産のノーコードツールなので、学習コストを抑えてアプリ開発を行うことができます。
また、組織単位で利用する際でも、煩わしさを感じることがないため、ツールを導入した際に、円滑なコミュニケーションをとることができます。
さらに、業務の引き継ぎに関しても、表記が日本語なのでスムーズに行え、業務の属人化を防ぐことができます。
今回紹介した、ツール以外でも、多くの国産ノーコードツールがあるので、気になった方は是非調べてもらったらと思います。
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