ChatGPT × EC ChatGPTをECに活用する

ここ数年、ECでChatGPTなどのAIを利用する流れが加速しています。ECモールでは2024年に楽天がAIを活用する発表をし、ECシステムで多く利用されているshopifyでもAIを積極的に活用しています。この記事では、ChatGPTをEC運用に活用する方法について解説します。

商品説明文にChatGPTを利用

ChatGPTをECの商品説明文を作成するときに利用が可能です。

＜やり方＞
・商品のターゲット、特色、SEOキーワードなどをGPTに入力
・GPTに説明文を作ってもらう
・修正を加えて自社サイトに利用する

ここでのポイントは何回かGPTに命令をし直して文章を思った通りに仕上げること、GPTが作った文章をそのまま使わないこと、関連商品の説明文が既にあればそれを一度GPTに読み込ませるなどの工夫が必要です。

SNSの投稿文にChatGPTを利用

ChatGPTはSNSの投稿文に利用する事も可能です。GPTが生成した文章を自社のカラーやブランドイメージに合わせて修正します。

＜やり方＞
・売っている商品の説明、何文字までの文章で書いてほしいか、ターゲット、目的などをGPTに入力
・GPTで文章を生成。XだったらX用の短い文章、Instagramだったらそれなりの長い文章などを生成。
・そのままだと不自然なので一度手を加えて利用

また、Instagramで利用するハッシュタグの生成にもChat GPTはとても便利です。作って欲しいテーマのハッシュタグを10個～15個生成して投稿文に利用するのがおすすめです。

なお、ChatGPTは最新の薬機法や景表法の情報は持っていないので美容・健康系のECを運営している企業は薬機法違反になっていないか必ず人の手でチェックしてからSNSに投稿をしてください。

メルマガのタイトル、本文の作成にChatGPTを利用

メルマガのタイトルや本文の作成にChatGPTを利用するのもおすすめです。

＜やり方＞
・販売している商品の特徴をGPTに入力（GPTsを利用するのもあり）
・過去にコンバージョンの高かったメルマガのいくつかをGPTに読み込ませる
・今回のキャンペーン内容を入力
・最終的に人の手で修正

メルマガのタイトル、本文の候補をGPTに複数出力してもらいます。

こちらも一度人間の手で修正が必要ですが、大量にメルマガを作成する企業担当者にとってはとても便利な機能になるのではないでしょうか。

また本文についてはGPT任せにせず、あくまでサポート程度に利用を留め最後は人間の手で完成させることをおすすめします。

カスタマーサポートにChatGPTを利用する

カスタマーサポートにChatGPTを利用するという方法もあります。

AIチャットボットにChatGPTを組み込み、顧客の質問にスムーズに答えてもらうという利用法です。

カスタマーサポートの負担を減らし、人材のコスト削減につながりますが、ChatGPTに顧客対応のためのマニュアルを読み込ませたりするという手間が必要ですので最初の設定に少し時間がかかってしまうかもしれません。

また、ChatGPTは人間ではないため想定外の質問が来る場合もありますので完全にGPT化するのではなく人間が対応する窓口を作っておくことで顧客のクレームを減らすことができます。

SEO対策用のコンテンツ作成にChatGPTを利用する

ChatGPTにSEO対策用のメディアコンテンツ作成を担ってもらうこともできます。

＜やり方＞

・必要なキーワード、内容、ターゲットなどをGPTに指示
・タイトルと骨子の作成をGPTに依頼
・GPTから出力された内容を微修正して利用

ここでのポイントは本文までGPTに書いてもらう事はしない、ということです。あくまで骨子（見出しとタイトル）までに留めて中身は自分の手で書くことをおすすめします。

また、GPTでは最新の薬機法や景表法を考慮できませんので、化粧品や健康食品を扱う企業が利用する場合は一度社内の薬機法、景表法担当者の目を通しておくことが必要です。

GPTsを利用して自社だけのGPTを作る

ChatGPTはそのまま利用することもできますが、自社の情報を読み込ませた自社EC専用のGTPをGPTsで作ることができます。有料版のみの機能ですがとても便利なので、先にGPTsで自社専用のGPTを作成しておくことをおすすめします。

EC×ChatGPT まとめ

ChatGPTはEC現場で活用可能なシーンが多数あります。

上記に挙げた以外でもプレスリリースの作成、FAQの自動生成、パーソナライズされた商品提案とリピート買いの促進、顧客とのエンゲージメントの向上、顧客とのコミュニケーション強化、顧客データの収集と分析など。

多数のEC現場に活用が可能なGhatGPTですが、事前のトレーニングデータ入力をしっかり行ったり、自社に合わせてカスタマイズしておくなどがとても大切です。

またGPTの作ったデータを過信せず必ず人の手を入れて修正をすることがとても大切です。AI任せにすることはせず、必ず人間の手と二人三脚で運用していきましょう。