ノーコードって実際使えるの?ノーコードで開発されたアプリの事例を紹介

今回はアプリ開発系ノーコードツールが、どのような使われ方をしているのか、事例を元に紹介します。
この記事を読めば、ノーコードの強み、ノーコードツール別の強み、活用方法、実際の活用事例、学習方法など、ノーコードの一連の流れを学習することができます。

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アプリ開発系ノーコードツールとは?

この記事の「アプリ開発系ノーコードツール」とは、Amazon(アマゾン)やメルカリなどのブラウザ上で使用できるwebサービス、またGoogleストアなどで、ダウンロードしスマホで使用するアプリなどを意味しています。
では実際に、使用されているアプリ開発系のノーコードツールについて簡単に紹介していきます。

Bubble

アプリ開発系のノーコードツールでも自由度が高く、実際にあるwebサービスのほとんどはBubbleで実装可能と言っても過言ではないでしょう。

ですがその反面、他のノーコードツールに比べると学習コストが高い特徴があります。

学習コストが高い理由として、アプリを開発する上で「フロントエンド(デザイン)」「バックエンド(データの処理など)」「データベース」3つの要素を理解しておく必要があります。

アプリ開発の基本を抑えられている人向けになっていますが、従来のコーディングして開発する場合と比べると学習コストを抑えることができます。

Adalo

基本的にマウスの操作で、ネイティブアプリケーションやwebサービスなどを開発することができます。

公式は「スライドを作成するのと同じくらい簡単にアプリを作成できるプラットフォーム」と公言しており、低い学習コストと非常に素早い開発を可能にしています。

また、アプリの目的に沿ったテンプレートも用意されているので非常に早く開発を行うことが可能になります。

ただAdaloで開発したものはデザインが似通ってしまうので、デザインに拘りたい方には向いていないかもしれません。

Glide

この記事で紹介しているノーコードツールの中で、一番簡単にアプリを作成できるサービスで、公式は「無料でGoogleスプレッドシートから5分でアプリを作成する」と公言しています。

Gildeはスプレッドシートのデータをインポートし、使いたい機能をクリックするだけでアプリを開発することが可能です。 また、開発したアプリはスプレッドシートと同期しているため、データを更新すればアプリの方にも自動的に反映されます。

サービスの対象としては、エンジニアなどの技術者よりというより、DX化が進んでいない企業などが向いているかと思います。
理由としては、スプレッドシートでデーターを管理している会社が多い中、Glideを導入してもスプレドシートの使い方を変える必要がなく、大きく働き方を変える必要がないためです。

実際どのような使われ方をしているの?

では実際に今回紹介した、アプリ開発系のノーコードツールの活用方法について紹介します。

モックやMVP開発

外注で見積もりを依頼した際に、「見積もりは数百万、開発期間は3ヶ月です。」となった場合、ノーコードで依頼すると開発期間を数週間に抑えることが可能になります
実際の見積もりは、まちまちなので一概にいくらとは言えませんが、開発の期間を抑えることにより、複数のエンジニアにかかる人件費を削ることができるので、結果的に開発に関する費用を削減することができます。
また、ノーコードは開発状況が目に見える形で共有できるので設計や実装内容のすり合わせなどを早い段階で終えることができます。

また、開発の工数を極力省き元に素早くアプリを開発することにより、営業などの人材が目で見て確認できるもの(アプリ)でクライアントと円滑にコミュニケーションを行うことが可能になります。
また、モックやMVPの開発を高速に行えるということで、競合との差をつけることにもつながりますし、価値の高い本格的な開発に素早くシフトすることができます。

市場のテスト

これまで「学習コストが低い」「開発コストを抑えられる」「素早い開発がノーコードのメリットである」と説明してきました。
そして、ノーコードはこれらのメリットを総合的に考えると、非常に市場のテストを行うのに向いているツールになります。
MVP開発までの期間を抑えることにより、開発側だけでなくプロジェクトに関わる様々な人材の費用を削減し、仕様の変更にも柔軟に対応できるノーコードツールは気軽に市場にサービスを出してみて「ニーズはあるのか?」「ターゲットは明確か?」「どういう機能があったら良いか?」など様々な分析や改善を行うことができます。
もしくは、MVP開発でテストしたアプリケーションを一旦捨てて、作り直しても良いでしょう。期間やコストをかけていないのですから。

従来の様に、開発までに数千万円と数年の期間を費やした場合だと、ニーズの調査をするには遅いですし、仕様の変更に時間がかかります。 また作り直すなんてもっての他であり、膨大な時間を要する会議などにもつながってしまい、さらにコストが高くなってしまう要因にも繋がります。

Bubbleの事例集

先ほど紹介した、柔軟な開発が可能なBubbleの事例について紹介していきます。

株式会社あいホーム「バーチャル展示場」

こちらのアプリは、アプリの登録されている物件を選びアプリから内見を行うことができます
さらに、インテリア家具などを販売しているFrancfrancとコラボしており、内見で見られる家具をタップするとそのまま購入することができます。また、住宅展示に置いて一社単独で開発したのは国内で初だそうです。

ノーコードツールで大規模な開発を行った貴重な事例であり、開発者である「あぽと」氏がこの案件の実体験を記事にしておられます。Bubbleでの大規模開発の流れやノーコードならではのメリットなど、リアルな内容を発信しておられるので是非ご覧ください。

LIBRIS

こちらのアプリは、オシャレで魅力的な街の本屋やブックカフェの情報を検索することができます。

近年では電子書籍化や新型コロナ感染症の影響もあり本屋さんが閉店を余儀なくされています。

そういった背景から、ユニークなサービスを展開したりオシャレで快適なサービスを提供して頑張っている魅力的な本屋さんを支えたいとの思いで、非エンジニアの方が開発されました。 非エンジニアの方が、コロナなどの状況に即座に対応し開発からリリースできるのも、素早い開発を行えるノーコードの強みです。

また、本屋の検索だけにとどまらず「SNSアカウントの連携」「本の在庫確認」「会員登録機能」「店舗運営をサポートするバックオフィス機能」と実に多機能でコーディングして開発するアプリと比べても遜色のないサービスとなっています。

AWARDPOOL

こちらは最近話題のe-sports(イースポーツ)、の管理アプリになります。

多機能で素晴らしいアプリなのですが、注目もらいたい点はデザイン性です。

Bubbleで複雑なシステム開発を行えると注目され始めてきてはいますが、デザイナーなどのユーザーは少ないのが現状少ないため、Bubbleで作られたサービスは少し簡素なデザインが多いように感じます。 ですが、こちらのアプリケーションは非常にデザイン性が高く初めて見たときは「Bubbleでこんな凝った感じのデザインできるんだな」と感心しました。 また、デザインだけでなく機能面でも充実しているのでぜひ一度触ってみてもらえたらなと思います。

Adaloの事例集

ネイティブアプリやwebアプリが簡単に開発できるAdaloの開発事例を紹介します。

SmartDish

アプリで事前に料理の注文と決済を済ませておくことで、提供の時間を待たなくて良くなるサービスです。

こちらのサービスは2020年7月に開発を始め2020年9月にリリースされました。Adaloで高速で作り、検証やアップデートを繰り返されたこのアプリは2021年4月にFlutter × Firebaseへ移行されました。

SmartDishは、高速開発&高速でリリースしたものをアプリを利用しているユーザーからフィードバックをもらい、高速でプロダクトの改善につなげてコーディング開発へと移行するといった超効率的な開発を行った貴重な事例のアプリです。

現在は代官山・恵比寿・六本木・赤坂・田町・新宿などにエリアを展開。契約は100店舗を突破しているようです。

Sabinuky

このアプリでは、友達の一押しの飲食店の情報をマップなどで確認することができます。 見た目も綺麗で使いやすいデザインに仕上がっています。

このアプリは実際に、グーグルストアやアップルストアにアプリを公開されています。

また、ネイティブアプリはアップルストアやグーグルストアで「いつダウンロードされたか?」「閲覧したのちダウンロードしたユーザーの割合は?」など分析することが可能です。
以下で紹介している記事では、Adaloで開発したアプリを元に市場の分析や運用の戦略などについて述べられています。

Adaloで簡単に素早く開発してリリースすることにより、体力的にも時間的にも余裕をもってマーケティングやアナリティクス分析など、運用の様々な分野につなげられる点もAdaloの魅力と言っても過言ではないと感じています。


Glideの事例集

今回紹介した中で、「一番簡単にアプリの作成が簡単」と紹介したGlideの開発事例について紹介します。

中央大学サークルくらべ〜る

こちらは、非エンジニアの中央大学の学生が開発したアプリで、「オフラインで交流が減った新入生に向け、大学のコミュニティなどを通して交流する機会を作ってほしい」といったアイディアをもとに作られたアプリです。

この開発者は非エンジニアですが、しっかりと自分のアイディアがGlideで実現可能かどうかを見極め、上手にノーコードツールを使用されています。

開発者から、アプリの開発した理由やGlideを使用した感想などの記事を出されているので、読んでもらえたらと思います。

自宅のフードロスを抑えるために開発された買い物アプリ

こちらも、非エンジニアの方が自分のアイディアを形にすべく開発されたアプリです。 開発されたアプリは、開発者の方が自分で使うために開発されたようで公開はされていないのですが、以下で紹介している記事で実際の開発方法を確認することができ、2~3分ほどで読めて、実際に開発をすることができます

ノーコードだと素早い開発で気軽に自分で使ってみたいアプリを開発できるため、こういった使われ方もしているようです。

今後活用できる層と活用できない層での差はどうなる?

これまでアプリ開発系のノーコードツールについて紹介してきました。
何年後になるのかは分かりませんが、今後ノーコードツールを使える層と使えない層ではどのような差が出てくるのか、※著者の独断と偏見でまとめです。

活用できる層

  • 新規事業を起こす際に、初期費用をかけずに済む
  • 高速開発によりエンジニアだけでなく、プロジェクトに関わる人が他のことに時間を使える
  • 失敗してもローリスクなので、すぐにやり直し可能
  • 市場のテストをコストをかけずに行える
  • プロダクトの修正アップデートを高速で行える
  • 高速で修正できるので、ユーザーのフィードバックすぐに反映できる
  • モックの開発MVP開発などの工数を省いて他と差をつけられる
  • 軽くヒヤリングしてモックを元に要件定義を行えるのでコミュニケーションが楽で、クライアントとのイメージを早い段階ですり合わせすることが可能
  • 短期間で理想のサービスに近づけられる

活用できない層

  • 新規事業を行う際に、多くの時間と初期費用を伴う
  • 要件定義、開発期間に長い時間がかかり、プロジェクトに付随する様々な人件費が多くかかる
  • コストが高いため、初期段階で大きなリスクを伴う可能性がある
  • サービスのリリースまでにかかる期間が長く、気軽に市場のテストを行えない
  • 市場のテストをしても、プロダクトの修正に時間がかかる
  • 修正やテストに時間がかかり、ユーザーのフィードバックの反映に時間がかかる
  • 工数を省きたいような、タスクに時間がかかる
  • クライアントと商談の際に、試作品がなくイメージのすり合わせができているか不明でコミュニケーションが難しい
  • ノーコードですぐに実装可能な範囲であっても開発に時間がかかるので、理想に近づくのに時間がかかる

Youtubeから始めるノーコード学習

これまでノーコードを進めてきましたが、実際の開発画面を見ないことには、よくわからないかと思います。
そこで最後に、ノーコードYoutuberのしんじさんの動画を参考に、ノーコード開発を見てもらってから、はじめるか始めないかを判断していただけたらと思います。

Bubble

こちらの動画は12パートに分かれており、平均すると1つの動画で24分くらいとなっています。 この動画で、フロント(デザイン)、バックエンド(データの処理など)、データベース構築を学べてアプリを開発することができます。

また、開発したアプリケーションを実際にリリースするところまで動画を通して学ぶことができます。

ちょっと長いなと感じた方もおられるでしょうが、コーディングで開発してリリースまでを動画で出した場合、内容の細かさにもよりますが、何倍もかかるのではないかと思います。

Adalo

こちらは全部で6パートに分かれており、1つの動画を平均すると24分くらいで動画を見ることができます。 こちらの動画は、基本的な使い方から実際のマッチングアプリを想定したアプリ開発を見ることができます。

どんなマッチングアプリを作っているのかは、実際に見てのお楽しみということで、是非ともご覧いただけたらと思います。

Glide

Glideの動画は全部で2パートに分かれており、1つの動画の平均は35分くらいとなっております。

動画の最後の方には、自動化ツールのZapier(ザピア)と連携するところまで学べるので、なかなか実践的な内容になっているのではないかと思います。

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umeki

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「【ノーコード開発】Adaloを使ってSNSのスマホアプリを開発してみた その②」への4件のフィードバック

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